――昔、大きな戦争があった。
そして、僕たちの街は、僕たちの生まれるずっと前に、
アビスゲートに飲み込まれた。
 
星の見えない、閉ざされた街で僕たちは育った。
ちっぽけな世界。夜暗に区切られた街境。
人々は、奈落に閉じ込められながら、奈落にすがりながら、
生きているのか死んでいるのかもわからないまま、この街で暮らしている。
 
それでも、まだ僕たちは幸せだったのだろう。
傍らに、自分以外の誰かの体温を感じていられる限りは。
暗闇の中にあっても、大切な人の手を握っていられる限りは。

 

※

 

メタリックガーディアンRPG

"HELLO, LITTLE STAR"

 

――これは、きみと星を見に行くまでの、小さな冒険の道筋。

 

 

▼開催人数

2人

 

▼シナリオ傾向

ややセカイ系であんまり明るくない話だけどヒロインとイチャイチャできる。

 

▼レギュレーション

システム:メタリックガーディアンRPG

PL数:2人

キャラクターは初期作成

全滅しない限りシナリオに「詰み」はありませんが、「ガイア」があるかないかで選び得る結末に変化が生じます

 

▼PC①

コネクション:星野希月(ホシノキヅキ)

ミッション:希月とともにこの街から逃げること

ある日、あなたは、幼なじみの星野希月がもうすぐ「奈落の壁の制御ユニット」になることを知った。

彼女が「奈落の壁の制御ユニット」になってしまえば、二度と会うことはできないだろう。

そんなことは嫌だ……!

その時、幼い頃に遊び場に使っていた町外れの朽ち果てたガーディアンの残骸が、あなたに呼応する。

あなたは、ガーディアンの力で、彼女を連れて”この街から逃げる”ことにした。

※あなたはシナリオ開始時はリンケージではない。

 

▼PC②

コネクション:二度と会えなくなった大切な人(PLの任意に設定)

ミッション:"あの人"のために行動すること

あなたの大切な人は、現在の「奈落の壁の制御ユニット」だ。

“あの人”が奈落の制御ユニットになることがわかった時、自分にはどうすることもできなかった。

あなたは、リンゲージとして奈落獣と戦いながらも、

あの人を犠牲にして存続しているこの街の存在そのものに、大きな疑問を感じている。

そんなある日、君は”あの人”の声を聞いた。

 

▼NPC:星野希月(ホシノキヅキ)

PC①にとっての"一番大切な人"です。

親友、恋人、妹など、関係性はPC①が任意に指定して下さい。(特に指定のない場合は恋人になります。)

検査の結果、体内にアビスシードを宿していることがわかったため、もうすぐ"奈落の壁"の制御ユニットに組み込まれることになっています。

 

▼NPC:二度と会えなくなった大切な人

PC②にとって"一番大切だった人"です。

親友、恋人、家族など、PLの任意に設定してください。(特に指定のない場合は恋人になります。)

 

▼ステージ:筒倉市(ツツクラシ)用語集

<筒蔵市>

大昔に、日本の管理するスペースコロニーにあった巨大都市です。

この街は、かつて第一次世界大戦の戦火の中でスペースコロニーごとアビスゲートに飲み込まれました。

歴史上は消滅したとされるこの街ですが、実際にはまだ存在しています。

アビスゲートに飲み込まれた筒蔵市は、現在「奈落の壁」と呼ばれる暗黒の殻に覆われています。

この街の人々は、「奈落の壁」から供給される無尽蔵のエネルギーを糧にしつつ、時折壁の中から現れる奈落獣をガーディアンで撃退しながら生活しています。

現在の人口は10万人。

街は常に月も星も見えない、夜のような状態ですが、奈落のエネルギーによって、街は明るく照らされています。

第一次世界大戦時から外部との連絡が断絶しているため、この街にフォーチュンは存在しません。

極少数のガーディアンとミーレスを保有する自警組織が奈落獣を撃退しています。

<奈落の壁>

奈落によって構成されている、筒蔵市を覆う暗黒の"殻"です。

アビスゲートと同じように、この壁からも無尽蔵のエネルギーを取り出すことが可能です。

ただし、その制御のためにアビスシードの因子を持つ者の力を要することもまたアビスゲートと同様です。

ある年齢に達した少年少女は、アビスシードの因子を持っているかどうかの適性検査を受けることになります。そして、アビスシードの因子を持つ者は一定の年齢になると街の維持のために「奈落の壁の制御ユニット」に組み込まれることになります。(一定の年齢になるまで待つのは、アビスゲートを制御するために一定の人間的道徳、倫理観を獲得する必要があるため)

<町外れの朽ち果てたガーディアン>

第一次世界大戦の戦火の中、筒蔵市で撃墜されたガーディアンの残骸です。

筒蔵市にはいくつか、こういった第一次世界大戦の戦火の跡が残されています。

しかし、リンケージも存在せず、ほぼ修復も絶望的なこうしたガーディアンは、使えそうなパーツを持ち去られた後、あたかも町外れに放置された廃棄自動車のように認識されており、子供達の秘密の遊び場になっています。


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